市民と野党をつなぐ三田の会ー虹の会さんだ

市民の力で、野党共闘を実現しよう。

秘密保護法に反対する三田の会

 10月8日、秘密保護法に反対する三田の会が主催する、あすわか(「明日の自由を守る若手弁護士の会」)の寸劇と講演を聞きに行きました。会場で会ニュースの配布と講演後のビラ配布参加の要請をしていただきました。約30名の参加でした。その後、約30分と短い時間ですが、ビラ配布を10名で行いました。

●あすわかのご紹介(内容はあすわか兵庫のFacebookより引用)

あすわか(正式名称:明日の自由を守る若手弁護士の会)は、憲法改正論議が高まる中で、市民の方々に、実は私たちの暮らしにとても身近な存在である憲法の内容やそれを取り巻く情勢について知ってもらうことを目的に結成した団体です。

あすわか兵庫支部は、兵庫県弁護士会所属の若手弁護士が2013年10月に結成し、現在メンバーは35名を超えています。
少しでも多くの市民の方々に、憲法について興味をもってもらうため、兵庫県内各地で憲法カフェや出張講義をしています。
また、弁護士で結成した劇団あすわか兵庫がオリジナル憲法寸劇(『憲法ができるまで』『せんそうがおきるまで』)を上演するなどしています。

憲法カフェ、居酒屋憲法憲法紙芝居、親子で憲法、安保法制解説講義、憲法寸劇などなど、様々なご要望に柔軟に対応いたしますので、ぜひともお声をおかけください。

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憲法講演会とピース・パレード 9/23

 9/23(祝)秋晴れの秋分の日、総勢30名程でJR三田駅~市役所間をパレードしました。思い思いの横断枠、のぼり、プラスターボードを掲げ「安倍内閣の暴走STOP、野党は共闘など」の唱和を繰り返し、通行する市民にアピールできた有意義な内容でした。

 その後、虹の会さんだの会員を中心に会ニュースNo.3の配布とマイクを使った声の宣伝も行い、午後からの「関学 柳井先生の憲法講演」も含めると3ラウンドの充実した半日でした。

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ブログ掲載が遅くなり申し訳ありません。この時点では、安倍首相の一方的な「解散」のニュースは伝わっておらず、時間的な違和感があることはお許しください。しかし、市民が憲法をもっと理解する必要は一層重要になってきています。憲法の根幹の国民主権基本的人権の尊重、平和主義の意義が安倍政権の憲法違反の政治で問われています。(T.M.)

安倍政権打倒の野党共闘に向けての民進党へのアピール

三田市を含む兵庫5区で野党共闘を実現するために、三田市に拠点を置く市民団体「虹の会さんだ」では民進党の前原代表にアピール文を送りました。その内容を下記に公開します。日本各地で野党共闘の動きが活発化しています。緊張する米朝関係を煽る国連での安倍首相の演説は、北朝鮮に日本攻撃の口実を与える最悪の愚です。権力維持のためならなりふり構わない姿は、卑劣そのものです。安倍政権は一刻も早く打倒するしかありません。今こそ市民が「政治を変える」時です。

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2017/9/23 

民進党代表  前原  誠司 様

市民と野党をつなぐ三田の会(略称:虹の会さんだ)

代表  新納  晃重(事務局:正木)

 

衆議院「兵庫5区」における野党共闘の実現について(ご要望)

 安倍晋三首相は衆議院解散を、憲法違反の疑いがある臨時国会冒頭で行う意向を固めたと報道されています。予想される日程は10月10日公示、10月22日投票の可能性が極めて濃厚と言われています。この選挙戦で安倍暴走政治にストップをかけるため貴党を含めた4野党(民進、共産、自由、社民)全体で自公勢力を圧倒し、勝利することを強く望んでいます。森友・加計疑惑から逃亡し、日本を狙ったものでない北朝鮮ICBMに役に立たないJアラートを発動し国民を脅しまくり、若者を汽筒の淵に追い込み、子育てが困難な環境を放置し、老人の命の蔓を召上げ、沖縄辺野古・高江の強行弾圧、原発を再稼働するだけでなく他国に売り込み、被爆国日本が核兵器禁止条約を妨害し世界中の良心に背負向け、安保法、共謀罪につづき総仕上げとして9条改悪から憲法壊憲へと立憲主義に敵対するファッショ的な色濃い安倍独裁政権を打倒することは今や国民的課題になっています。
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 民進党に関して私たちは直接に耳に入るのは、「民主党政権に期待し支持もしたが、消費税で裏切られた」「どうも腰が座らない姿勢が嫌い」などまだましで、ひどい場合には「政権と野党の間をコウモリのように・・・」という声もあります。しかし、悪意あるマスコミがねつ造した情報というせいかもしれませんが、やはり真摯に受け止めねばなりません。しかし民主党政権下で有効な法案成立は自民党政権を大きく凌いでおり、またとん挫したとはいえ「辺野古最低でも県外」を打ち出した鳩山構想がアメリカやその手先ともいうべき官僚群や政治勢力につぶされても、鳩山氏や民主党に敬意をはらわざるを得ません。
 今、安倍政権や一部マスコミが生み出した虚構の束縛や軛から離脱しつつある人々は確実増えています。9月19日の国会前集会に万を超える市民が集い声を上げています。野党勢力の中でこうした声を無視して野党共闘に背を向けるかの勢力が力をもち、共闘自体がとん挫することがあれば、後世の歴史に汚点を残すことになります。私たちが求めているのは、前原代表と貴党が安倍政権との対峙の中で、その中心で名誉ある存在を占めてほしいと望んでいるのです。決して4野党のひとつとしてでなくそれを強く領導するリーダーとして剛腕を振るっていただきと願ってやみません。たしかナチス勢力をフランス全土から駆逐した反ファッショ人民戦線を亡命地フランスから領導したのはかのドゴールだったのは周知の事実です。
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 私たちの選挙区は兵庫5区です。5区のなかに豊岡市出石町とういう歴史ある城下町がありますが、反軍演説で名を馳せた斎藤隆夫氏のふるさとです。1940年2月2日の帝国議会で行われた反軍演説は日中戦争の最中で太平洋戦争の1年10カ月前とういう時点を考慮すれば、軍部と大政翼賛会の狂乱ぶりは察して余りあります。かくして氏は帝国議会から除名処分になりました。そしてその後、氏は帝国議会に翼賛会非推薦のまま再挑戦しますが見事トップ当選を果たしました。あの時代にです。
 何事にも揺るがない不屈の精神を育んだ郷土を誇りに想い、先人と支えた人々が私たちの拠り所です。私たちも立ち上がります。

 

前原代表、民進党の皆さん

 安倍首相の自己保身で大義なき解散総選挙に対し「市民と野党の共同、野党は共闘」の立場から、野党第一党の責任と役割を再認識し、私たち市民の導き手として希望を持って先導してくださることを強く強くご要望いたします。

虹の会さんだNEWS  9月号発行

 

衆院解散・10月総選挙の見出し
安倍首相の森友・加計疑惑隠しの解散か

 9月17日(日)は早朝からネットでは安倍首相の臨時国会冒頭での解散・総選挙のニュースが飛び交っています。このニュースに接して先ず感じたことは、あくまでも権力に執着する安倍晋三のなりふり構わない姿であり、「政治私物化」の極めつけです。森友・加計疑惑は安倍首相個人が招いた政治私物化の醜い産物であり、昭恵夫人もこの問題では重要な役割を演じた当事者です。夫婦揃って政治私物化というあってはならないことが、平然と権力中枢で行われているのが今の安倍政権です。
 解散・総選挙は間違いなく行われるでしょうが、与党から聞こえる解散・総選挙の名目はアベノミクスの継続のほか、教育や社会保障制度を抜本的に見直す「人づくり革命」(意味不明の言葉が踊る!)を打ち出すらしいのですが、これは8月3日のお詫び内閣改造の中身と一緒で、解散の意味は不明です。現実は格差拡大、社会保障予算は削減の方向は変わらずです。ついでに政治利用の北朝鮮問題を持ち出し、「安保法制の意義を問い直す」(これが解散理由の世論受けを狙ったナショナリズム煽りの本音!)らしい事が伝えられています。それとて対決・制裁一辺倒のアメリカ追随では緊張を高めるだけです。ドイツのメルケル首相の言葉が全てだし、残念ながらその高い見識がない首相が安倍晋三であることが、日本の悲しいところです。

『はっきり言っておくが平和的な外交による解決しかありえない』

衆院解散の野党共闘の争点は明確にできる
 争点は森友・加計疑惑に見る権力の私物化、憲法9条と安保法制、原発北朝鮮問題、そして立憲主義・民主主義の回復。安倍自公政権に対して明確な対立軸を示して戦える筈です。国民は情緒に流されやすいと高をくくっている自公安倍政権に対して、野党が一致して争点を示せるかが鍵です。過去2年間の市民運動では野党との基本的理念や政策合意も出来ています。民進党の前原代表の野党共闘に向けての決断が全てです。これ以上安倍政権が続くことは、日本が凋落の一途をたどり、駄目になることを意味します。市民運動野党共闘実現のために、市民や政党に強く働きかけることが益々重要になってきています。

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8月19日(土)、虹の会さんだの街宣報告

内閣改造前も後も、国民無視の安倍政権の本質変わらず!

 広島、長崎の原爆記念日、そして15日の終戦記念日と8月は重要な記念日が続きました。「虹の会さんだ」では、内閣改造後も「日本会議」に代表する戦前回帰の思想に毒された勢力に支持される安倍政権の態度に変化は、全くありません。政権維持のためなら、国民をバカにした〝お詫び〟の茶番もやって見せる安倍首相です。


 「虹の会さんだ」では、8月19日(土)午後4時30分から約1時間、フラワータウンのスーパー西山前で参加者10名で街頭宣伝を行いました。当日は「虹の会さんだNEWS」の2号目を市民に配布しました。チラシの受け取りは良好で、安倍政権への市民の不信が拡大していることを実感。当日は長谷川市会議員も駆けつけていただきました。

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 見せかけの「9条加憲」のごまかしで、今後も安倍政権は執拗に「憲法改正」を進めてくるはずです。歴史修正主義推し進め、国民が国家に従属する神道国家主義国家の成立を企む時代錯誤の妄想に取り憑かれているのが、安倍政権とその支持勢力です。来たる衆議院選挙では、自公の対抗軸に成りうる戦略は「野党共闘」しかありません。もうこれ以上、安倍政権を継続させてはなりません。今後も三田市民に向けて街頭宣伝などの取り組みを継続していく必要性があります。
 

安倍内閣改造後のトピックス
●江崎大臣の官僚原稿棒読み発言(因みに世襲議員!)
日本会議の櫻井よし子女史、「改憲安倍総理には死ぬ気でやれ」発言
●広島、長崎の原爆記念日の安倍首相挨拶に核兵器禁止条約の言及なし
  長崎被爆者団体から「あなたはどこの国の総理ですか」の発言)
終戦記念日に安倍首相の挨拶に加害者責任の言及なし
YouTubeのその時の陛下の表情が厳しい!)
●菅官房長官北朝鮮との対話拒否発言
  一方、米朝関係緊張を国民に煽りながら馬鹿笑いの歴代首相との食事会

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blogos.com

●豪州オスプレイ死亡事故、原因究明なしで米軍説明でオスプレイ飛行再開を容認
●長崎から派遣の高校生平和大使のジュネーブでの核兵器禁止条約の賛成の演説を日本政府が中止に(ここまで米国隷属、メディアも鈍感!

加計学園側の建築費水増し疑惑の新証拠、補助金詐取の構図は森友学園と同じ
 ( 腹心の友、加計理事長とは〝金〟つながり?)

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民進党代表戦への三田市民組織3団体緊急声明

民進党代表選に投票権を持つ

地方の党員及びサポーターの皆様に訴えます!

 市民と野党をつなぐ三田の会(略称:虹の会さんだ)、〝ピース・パレードin三田〟実行委員会、三田・九条の会は、安倍一強と自公政権の暴走にストップをかけるため、いくつかの共同の行動をつみ重ねてきました。9月1日に実施される民進党代表選は単なる野党第一党の代表選挙ではなく、今後の野党共闘の行方への重大なマイルストンであると観ています。私たち市民には当然ですが投票権がないことを承知の上、直接投票される党員及びサポーターの皆様に、共同して緊急の訴えを致します。

 「 私たちは枝野候補への投票を強く訴えます。」

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 その理由は第1に、改憲を政治日程化し戦争の出来る国を目指す安倍自公政権に対抗し得る野党であること、第2に来る衆議院国政選挙においても自公勢力過半数割れに追い込める野党共闘を実現できること、この2点の実行能力を発揮していただく為です。
 <前原候補の主張にはこれらを実行する理念を期待することは出来ません。元来、改憲主義者であり、同じ考えの小池新党との連携をも視野に入れています。最優先すべき自公を下野させる野党共闘に関しても、理念・政策の合致を優先する構えで共闘には傾注していません。

 枝野候補の主張は自民党との対抗軸が明確であり、護憲・野党共闘に真剣に取り組む姿勢もしっかりとしています。


 党員及びサポーターの皆様!

 安倍一強と自公政権の暴走にストップをかけるには枝野新代表しか選択肢はありません。重ねて、枝野候補へのご投票をお願い致します。

 

 党員及びサポーターの皆様の賢明な判断を期待せずにはいられません。

 

                                     以上

                               2017年8月25日

 

              市民と野党をつなぐ三田の会(略称:虹の会さんだ)

              〝ピース・パレードin三田〟 実行委員会

              三田・九条の会

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2017 平和行進 in 三田 参加報告

 「2017 平和行進  in  三田 」に参加してきました。出発前に参加の団体、個人から平和へのアピールがあり、それぞれが平和への思いを改めて確認し合いました。コースは三田市役所前から駅前商店街、本町通りなどを経由して出発点に戻る約1時間の行進でした。途中シュプレヒコールを上げながら、原爆投下の記憶を風化させないために、この運動の継続の必要性を強く認識しました。

 広島、長崎に原爆が落とされて今年で72年目を迎えます。原爆投下のその年に21万人の人が命を落としました。世界で唯一の被爆国である日本は核兵器廃絶と世界平和のために貢献する使命があるはずです。この7月には「核兵器禁止条約」が国連加盟国の3分の2という圧倒的多数で採択され、人類史上初めて核兵器を違法化した画期的な条約です。安倍政権の進める政策は日本の平和を脅かすものであり、アメリカの核の傘の下にあるという日本政府はこの採択をボイコットしています。アメリカのために沖縄を犠牲にし、集団的自衛権容認でアメリカの戦争に加担できる安保法を成立させました。

 一方で福島第1原発事故の原因究明と東京電力の加害者責任を曖昧にし、原発周辺地域の避難解除を進め、原発事故の収束を強引に進めています。さらには原発再稼働を積極的に容認し、その輸出までも行おうとしています。

 平和憲法を無視し、時代錯誤の核抑止力を信奉し、日本を戦争ができる国にする企みを持つ安倍政権には強く反対しなければなりません。以下、広島の平和宣言の全文・写真(出典:毎日新聞)を掲載します。平和宣言にもある核兵器禁止条約」の推進については安倍首相は式典あいさつで全く触れていません。

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                                           広島平和宣言

 皆さん、72年前の今日、8月6日8時15分、広島の空に「絶対悪」が放たれ、立ち昇ったきのこ雲の下で何が起こったかを思い浮かべてみませんか。鋭い閃光(せんこう)がピカーッと走り、凄(すさ)まじい放射線と熱線。ドーンという地響きと爆風。真っ暗闇の後に現れた景色のそこかしこには、男女の区別もつかないほど黒く焼け焦げて散らばる多数の屍(しかばね)。その間をぬって、髪は縮れ真っ黒い顔をした人々が、焼けただれ裸同然で剥がれた皮膚を垂らし、燃え広がる炎の中を水を求めてさまよう。目の前の川は死体で覆われ、河原は火傷(やけど)した半裸の人で足の踏み場もない。正に地獄です。「絶対悪」である原子爆弾は、きのこ雲の下で罪のない多くの人々に惨(むご)たらしい死をもたらしただけでなく、放射線障害や健康不安など心身に深い傷を残し、社会的な差別や偏見を生じさせ、辛うじて生き延びた人々の人生をも大きく歪(ゆが)めてしまいました。

 このような地獄は、決して過去のものではありません。核兵器が存在し、その使用を仄(ほの)めかす為政者がいる限り、いつ何時、遭遇するかもしれないものであり、惨たらしい目に遭うのは、あなたかもしれません。

 それ故、皆さんにはぜひとも、被爆者の声を聞いてもらいたいと思います。15歳だった被爆者は、「地獄図の中で亡くなっていった知人、友人のことを偲(しの)ぶと、今でも耐えられない気持ちになります」と言います。そして、「一人一人が生かされていることの有り難さを感じ、慈愛の心、尊敬の念を抱いて周りに接していくことが世界平和実現への一歩ではないでしょうか」と私たちに問い掛けます。

 また、17歳だった被爆者は、「地球が破滅しないよう、核保有国の指導者たちは、核抑止という概念にとらわれず、一刻も早く原水爆を廃絶し、後世の人たちにかけがえのない地球を残すよう誠心誠意努力してほしい」と語っています。

 皆さん、このような被爆者の体験に根差した「良心」への問い掛けと為政者に対する「誠実」な対応への要請を我々のものとし、世界の人々に広げ、そして次の世代に受け渡していこうではありませんか。

 為政者の皆さんには、特に、互いに相違点を認め合い、その相違点を克服するための努力を「誠実」に行っていただきたい。また、そのためには、核兵器の非人道性についての認識を深めた上で、自国のことのみに専念して他国を無視することなく、共に生きるための世界をつくる責務があるということを自覚しておくことが重要です。

 市民社会は、既に核兵器というものが自国の安全保障にとって何の役にも立たないということを知り尽くし、核を管理することの危うさに気付いてもいます。核兵器の使用は、一発の威力が72年前の数千倍にもなった今、敵対国のみならず自国をも含む全世界の人々を地獄へと突き落とす行為であり、人類として決して許されない行為です。そのような核兵器保有することは、人類全体に危険を及ぼすための巨額な費用投入にすぎないと言って差し支えありません。

 今や世界中からの訪問者が年間170万人を超える平和記念公園ですが、これからもできるだけ多くの人々が訪れ、被爆実相を見て、被爆者の証言を聴いていただきたい。そして、きのこ雲の下で何が起こったかを知り、被爆者の核兵器廃絶への願いを受け止めた上で、世界中に「共感」の輪を広げていただきたい。特に、若い人たちには、広島を訪れ、非核大使として友情の輪を広げていただきたい。広島は、世界の人々がそのための交流をし、行動を始める場であり続けます。

 その広島が会長都市となって世界の7400を超える都市で構成する平和首長会議は、市民社会において世界中の為政者が、核兵器廃絶に向け、「良心」に基づき国家の枠を超えた「誠実」な対応を行えるような環境づくりを後押ししていきます。

 今年7月、国連では、核保有国や核の傘の下にある国々を除く122カ国の賛同を得て、核兵器禁止条約を採択し、核兵器廃絶に向かう明確な決意が示されました。こうした中、各国政府は、「核兵器のない世界」に向けた取り組みを更に前進させなければなりません。

 特に、日本政府には、「日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓う」と明記している日本国憲法が掲げる平和主義を体現するためにも、核兵器禁止条約の締結促進を目指して核保有国と非核保有国との橋渡しに本気で取り組んでいただきたい。また、平均年齢が81歳を超えた被爆者をはじめ、放射線の影響により心身に苦しみを抱える多くの人々に寄り添い、その支援策を一層充実するとともに、「黒い雨降雨地域」を拡大するよう強く求めます。

 私たちは、原爆犠牲者の御霊(みたま)に心からの哀悼の誠を捧(ささ)げ、世界の人々と共に、「絶対悪」である核兵器の廃絶と世界恒久平和の実現に向けて力を尽くすことを誓います。

平成29年(2017年)8月6日

広島市長 松井一実(かずみ)

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www.youtube.com

2011年右派メディアに出演の野党時代の安倍の映像。得意満面で現行憲法は占領軍の押し付けだと持論を展開。最後の方では現行憲法を「いじましい」とせせら笑っています。この男の人格の欠損が見て取れます。(動画時間20分)