市民と野党をつなぐ三田の会ー虹の会さんだ

市民の力で、野党共闘を実現しよう。

ひと目でわかる二極対立構図の衆院選

 ジャーナリスト・江川紹子さんの選挙直前のTwitterにこの選挙の構図を俯瞰したわかりやすい紹介があります(※江川さんの衆院選に対する発言は積極的で、的確で鋭いアイロニーもあり必見)。三極対立などと伝えるメディアの分析力の無さが支持政党なしの無党派層投票行動を消極的にさせている一因です。22日は投票です、参考にしてください。

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 紹介はYAHOO!ニュースの政治学者・歴史学者中島岳志氏へのインタビュー記事です。中島教授が現在の政党の立ち位置をマッピングされています。安倍首相は保守を自認していますが、実はその政治手法は権威主義的で、「自己責任論」などに象徴される国家の社会的責任を放棄するもので、本来の保守の概念に定義されるものではないというものです。

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 では本来の保守とは何かですが、以下に要約します。(詳細はWEB参照)
保守は、丁寧に合意形成をしていくもの。保守政治家には「自分も完全ではない」という認識がある。間違っているかもしれない。だから、いろんな人たちの意見を聞いくと。少数者の意見に「なるほど」と思えば、その意見を反映して合意形成をしながら一つ一つやっていく。これが伝統的な保守政治家のスタイル。だから、「議論」とか「対話」を重視。よって保守は自己に対する懐疑もあってリベラルな態度をとる。実は、保守とリベラルは大変相性がいい。「リベラル」は、個人の内面の問題(個人の自由や多様性の尊重)について国家が踏み込まないのが基本。その反対語は「保守」ではなく、「パターナル」つまり権威主義。故人の内面に直結する価値観の問題を、「日本人ならば、こうあるべきだ」「この問題はこう考えなければならない」といったように、上から決めていく。

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 マッピングでは横軸に保守という対立軸はありません。理由は既述の引用の通りですが、この使い方はアメリカの民主・共和党の対立の誤用をそのまま日本に持ち込んだためのようですが、それは重要ではありません。重要なことは安倍政権・自民党、公明、希望、維新は同類であること、そこを見誤ってはならないということです。

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 アベノミクスなる間違った経済政策が社会に大きな歪みを生んでいます。非正規の増大、実質所得の減少、貧困層の拡大の中で、あたかもそれが個人の責任であるかのような社会風潮。不安の中で個人は相手を徹底的に攻撃、排除する劇場型の煽るポピュリズムに惹かれる(橋下現象がその典型)。
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 今度の選挙は紛れもない二極対立です。安倍政権の5年間は大企業や富裕層優遇で格差拡大で国民の生活は苦しさが続きます。また違憲集団的自衛権容認の安保法、共謀罪強行採決に見られるように戦争ができる国にしようとする企みが、確実に実行されています。政治はこのような憲法と民主主義を破壊する政治家のものではありません。

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