市民と野党をつなぐ三田の会ー虹の会さんだ

市民の力で、野党共闘を実現しよう。

9条改憲を許さない3000万署名に参加を!

酷い政治状況の中で踏ん張った民主勢力

 希望の党民進党の選挙直前の合流は、「市民と野党の共闘」のつみ重ねて来た合意と信頼に対する、裏切りに近い政治家の都合と断じていいものです。希望の党は現状は自公の補完勢力であり、その主張は憲法改正・安保法制容認です。この勢力が野党で多数を取る事態になれば、政治は一挙に右傾化する危機がありました。
 その共闘分断の逆流の中で、即座に明確なメッセージと共闘を貫くために小選挙区67で、自党の候補者の取り下げたに動いた共産党の貢献は大きいものでした。共産党のこの行動があったからこそ、立憲民主党の多くの議席獲得が可能になったというのが、正しい認識だと思います。残念ながらはメディアの立憲民主・共産・社民の3党と希望の党との野党共闘が実現できたら、自民に過半数以上の議席を与えることはなかったの論調には、失望を禁じ得ません。

民主主義から生まれる安倍独裁政治

 独裁は突然に暴力を振るう権力者が出現して、市民を支配するという簡単な図式で生まれる訳ではありません。安倍政権は選挙という民主的手続き〈小選挙区制はあまりに不備の多い制度ですが〉によって、選挙で多数を得て、数の力でセレモニー化させた国会運営で、憲法無視の法案を強行採決を繰り返し、独裁を強めて行くやり口です。この眼前で行われる「独裁政治」に有権者たる市民は、敏感になるべきではないでしょうか。ここにきて安保法制や共謀罪などの悪法成立、ひいては憲法9条の改正や現憲法に緊急事態条項の新設など、市民社会に圧力を加える準備を急いでいます。

安倍9条改憲NO!  3000万人の声を届けよう

 今なら間に合う筈です。国会軽視と圧力で政権のチェック機能低下のメディアへの現状で、市民こそが政治を監視し、右傾化を強め、憲法9条を改正して戦争ができる国にする企みには断固反対する必要があります。日本の民主主義は安倍政権によって危機に瀕しています。自衛隊の単なる追認などというフェイクで、改憲を国民に宣伝しています。本当の狙いは「戦争ができる国」にすることであり、自衛隊が海外の紛争に無制限に参加できる担保を与えることであり、トランプ米国政権の危険な戦争に加担する道を開きます。
 今まで憲法9条を変えないで維持してきたのは、市民にもかつての自民党政権にも変えてはならない、あるいは米国の戦争への協力を拒む根拠になり得たからです。が、安倍政権は全く違います。平和憲法は市民が関心を持ち続けないと、安倍政権のような改憲勢力には対抗できません。とにかく安倍政権に「憲法改正の発議を絶対させない」という市民の強い意思を示すことで、この戦後最悪の政権にNO!を突きつけましょう。

f:id:rainbowsanda170422:20171127045612j:plain「虹の会さんだ」では3000万署名参加の運動を展開しています。写真は11月25日の署名活動の様子です。

第48回衆議院選挙に関する見解ー虹の会さんだ

 2017年10月22日の衆議院選挙は、安倍暴走政治に終止符を打つ目標でしたが、自公で改憲勢力の3分の2を依然占めました。この結果は、私たちの目指す立憲民主主義の方向とは大きく異なるものであり、極めて残念なものとなりました。

 選挙を前に東京都知事の小池人気に便乗した希望の党の結成や、野党の中心であった民進党の事実上の解党は、野党共闘に水を差し、分断する動きとなりました。しかし一方で、民進党内のリベラルを中心とした勢力が立憲民主党を立ち上げ、全国で市民連合と合意した政策協定にもとづき立憲民主党共産党社民党などで統一候補擁立の努力が重ねられ、沖縄や北海道、新潟などでは共闘効果が示され勝利したことは、今後につながる貴重な財産となりました。

 私たちの兵庫5区でも最後まで野党統一の努力を行ってきましたが、当初の候補者が希望の党公認候補となったことで頓挫。これまで一貫して野党共闘の立場で当会とともに運動を行ってきました共産党候補を、市民と野党の共同候補に推薦しました。勝利は叶いませんでしたが、当会としてニュースの配布や演説会への参加、各駅前でのスタンディング宣伝、SNSを利用した情報の拡散など、反安倍と野党共闘三田市民に訴えました。しかし結成半年で市民の認知度も低い中、組織の限界もあり十分な役割を果たせたかどうかは、疑問も残ります。今後も多様な価値観を尊重しながら、安保法制の廃止と立憲主義の回復の一致点で結集する市民組織として、その拡大のために多くの三田市民の方々の参加を呼びかけます。

 選挙結果に一喜一憂することなく、この間の活動で得た教訓を生かし、立憲民主主義を守るために、市民と立憲野党をつなぐ架け橋の役割を、今後とも担う決意です。さらに安倍政権の進める憲法改悪には他の市民団体と連携して、反対して行きます。
(2017年11月11日 市民と野党をつなぐ三田の会)

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