市民と野党をつなぐ三田の会ー虹の会さんだ

市民の力で、野党共闘を実現しよう。

安倍政治の継続はファシズムの招来!

 今回は最近の安倍首相や安倍政権にまつわる話題などをツイッターを中心に拾ってみました。8月は何と言っても広島、長崎に原爆が投下され、そして『敗戦』を迎えてた事でしょう。『終戦』というニュアンスには権力側の世論操作の意図を強く感じますので、敢えて『敗戦』というワードを選択しています。二つのワードは似て非なるもので、『終戦』は戦争責任の問題を有耶無耶にします。安倍政権になってこの問題は歴史修正主義の形で、嫌中・嫌韓の一部の過激なメディアや政治勢力を生み出しています。 

 いきなり結論を最初に掲げますが、安倍政権はファシズムの様相を既に整えているといっても過言ではない段階にきているように思えます。以下はアメリカのホロコースト博物館展示パネルの内容です。政治学者ローレンス・W・ブリット起草によるものだそうです。14の事例が書き出されており、安倍政権に全て見られる内容です。

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さらに、14の事例を日本に当てはめた内容の「お役立ち情報の社」さんのブログもリンクしておきます。正確なチョイスと解説であり、知識も拡がります。

◎広島、長崎の追悼式典と終戦記念日の追悼式典

 安倍首相の6日、首相官邸SNSアカウントで公開した写真と書き込みが何とも酷い。広島で行われた「原爆の日」の平和記念式典に出席した際、被爆者代表(広島県原爆被害者団体協議会の坪井直理事長)と手を取り合う写真と「『核兵器のない世界』の実現に努力する」メッセージを掲載してます。いかにも安倍首相が核兵器廃絶に尽力しているかのようなフェイク。広島、長崎の追悼文も広島、長崎の主語を換えたたコピペという有様。実際は広島、長崎の被爆者の声にを無視し、唯一の被爆国にもかかわらず、米国の核の傘のもと「核兵器禁止条約」批准を拒んでいます。

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▲自身のツイッターに坪井氏との握手の画像をアップ。坪井氏の「ネバーギブアップ」は安倍首相と同調する意味で発せられたものではない。都合よく握手シーンを勝手に解釈して厚かましいコメント!

 終戦記念日の安倍首相の追悼文は、アジアの侵略国への加害責任に6年連続言及無し。これに対して、来年4月に退位が決まっている明仁天皇は、4年連続で戦争に対する『深い反省』を表明した」と伝えられました。これは15年に明仁天皇は慣例を破って初めて戦争に対する『深い反省』の言葉に言及されたものです。今年で84歳になられる天皇は『戦後の長きに渡る平和な歳月に思いをいたし』という言葉を加えたうえで、4年連続で戦争への『深い反省』を述べられましたが、これは天皇の「戦争ができる国」への政策を押し進める安倍政権に対する強い懸念が表明されている筈です。

 終戦記念日の追悼式典終わるやいなや、安倍首相は歴代の総理経験者や腹心の友、加計理事長とらと会食、ゴルフと支持者らとご満悦、いいきなもんだ。それにしても参加者の悪人面は、当方の勝手な印象でしょうか。それにもう一つ、安倍首相は知的欲求は持ち合わせていないのか。かつての首相経験者(写真に写る首相経験者は除外)は夏休みは読書の話が定番だったが、安倍首相にはその話題は皆無です。それにしても日本は政治家として最悪の人間を、長きにわたり権力の座に居座る事を許しているのだだろうか。有権者の批判をするつもりはないが、正常な判断力を持ってするなら、今の身びいきの政治の停滞と後退は危機的状況だと思うのですが。

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◎長崎の被爆者に非礼な態度、これが一国の首相とは

 被爆者の要望書を読むことも無くペラペラ、核廃絶被爆者には無視するかのごとくの無礼な視線。小説家の平野敬一郎氏の怒りは多くの人が同じくするもの。原爆投下の広島、長崎の悲劇も安倍首相にとっては、スケジュール消化の一環でしか無い。

◎翁長知事逝去、「辺野古新基地反対」を貫く

 沖縄県の翁長雄志知事が8月8日、がんのため67歳で亡くなりました。日米両政府が工事強行の辺野古新基地建設への反対を最後まで貫きました。7月27日には、新基地建設の工事を止めるための、前知事の埋め立て承認を撤回する手続きを開始すると表明しました。安倍首相に代表される荒れ果てた与党政治家の言葉と違い、翁長知事の真摯な言葉には力があり、聞く者に響きました。「翁長さんを死に至らしめたのは誰か?」「翁長さんが命を削ってまでもまもり通そうとしていたものは何か?」国民は問いの答えを理解する必要があります。残念です。

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埋め立て承認の撤回に向けた手続きに入ったことを説明する翁長雄志知事=2018年7月27日、沖縄県

 8月11日、翁長知事の意志を受け継ぐ辺野古新基地反対の県民大会が雨の中、7万人の参加者を集めて開催されました。翁長知事は普天間基地辺野古移設反対を訴え続け、沖縄に過重な基地負担を負わせ続ける日米安保と日本の「国のかたち」に異議を唱え続けてきました。生前、翁長知事は病を押して、「県民大会」に先立つ6月23日の「沖縄慰霊の日」の沖縄全戦没者追悼式に参加し、「平和宣言」で安倍政権や本土の国民に訴えています。以下は翁長知事の「平和宣言」です。

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 沖縄全戦没者追悼式での翁長知事の安倍首相に対する視線は厳しい。沖縄県民の怒りがこもっています。

「平和宣言」(6月23日慰霊の日)

  72年前、ここ沖縄では、住民を巻き込んだ激しい地上戦が繰り広げられました。昼夜を問わない凄まじい空襲や艦砲射撃により、自然豊かな島の風景、貴重な文化遺産、そして何より尊い20数万人余りの命が失われました。
 戦争の不条理と残酷さを体験した沖縄県民は、何をおいても命こそが大切であるという「命(ぬち)どぅ宝」の思いを胸に、戦争のない、平和な世の中を希求する「沖縄のこころ」を強く持ち続けています。

 戦後、沖縄は27年に及ぶ米軍統治を経て、念願の本土復帰を果たしました。沖縄県民、そして多くの関係者の尽力により、現在、沖縄は国内外からの多くの観光客でにぎわうなど、大きな発展を遂げつつあります。

 その一方で、戦後72年を経た今日においても、この沖縄には依然として広大な米軍基地が存在し、国土面積の約0.6%にすぎない島に、米軍専用施設面積の約70.4%が集中しています。
 復帰すれば基地負担も本土並みになるという45年前の期待とは裏腹に、いまだに私たちは、米軍基地から派生する事件・事故、騒音・環境問題などに苦しみ、悩まされ続けています。

 沖縄県は、日米安全保障体制の必要性、重要性については理解をする立場であります。

 その上で、「日本の安全保障の問題は日本国民全体で負担をしてもらいたい」と訴え、日米地位協定の抜本的な見直しや米軍基地の整理縮小などによる、沖縄の過重な基地負担の軽減を強く求め続けています。

 しかし、昨年起こった痛ましい事件の発生、オスプレイの墜落をはじめとする航空機関連事故の度重なる発生、嘉手納飛行場における米軍のパラシュート降下訓練や相次ぐ外来機の飛来、移転合意されたはずの旧海軍駐機場の継続使用の問題などを目の当たりにすると、基地負担の軽減とは逆行していると言わざるをえません。

 特に、普天間飛行場辺野古移設について、沖縄の民意を顧みず工事を強行している現状は容認できるものではありません。
 私は辺野古に新たな基地を造らせないため、今後も県民と一体となって不退転の決意で取り組むとともに、引き続き、海兵隊の削減を含む米軍基地の整理縮小など、沖縄の過重な基地負担の軽減を求めてまいります。

 国民の皆様には、沖縄の基地の現状、そして日米安全保障体制の在り方について一人一人が自ら当事者であるとの認識を深め、議論し、真摯に考えて頂きたいと切に願っています。

 一方、世界では、依然として地域紛争や、人権侵害、難民、飢餓、貧困、テロなどが人々の生活を脅かしており、また、国際情勢はめまぐるしく変化し、予断を許さない状況にあります。
 今こそ世界中の人々が民族や宗教の違いを乗り越え、協力して取り組んでいくことが求められています。

 今年は、日本国憲法が施行されて70周年、沖縄県憲法が適用されて45周年になりますが、この節目に、憲法の平和主義の理念を再確認し、私たち一人一人が世界の恒久平和を強く願い求め、その実現に向け努力を続けなければなりません。

 先日お亡くなりになった大田昌秀沖縄県知事は、沖縄が平和の創造と共生の「いしずえ」となり、再び戦争の惨禍を繰り返さないことの誓いとして、敵味方の区別なく沖縄戦で命を落とされたすべての方々を追悼する「平和の礎(いしじ)」を建立されました。
 私たちは、沖縄に暮らす者として、この「平和の礎(いしじ)」に込められた平和の尊さを大切にする想いを次世代へ継承するとともに、未来を担う子や孫のため、安全・安心に暮らせるやさしい社会、いつまでも子ども達の笑顔が絶えない豊かな沖縄の実現に向けて、絶え間ない努力を続けてまいります。

 慰霊の日に当たり、戦争の犠牲になった多くの御霊に心から哀悼の誠を捧げるとともに、平和を希求する沖縄のこころを世界へ発信し、恒久平和の実現に向け取り組んでいくことをここに宣言します。
                                                                   平成29年6月23日

                                                                   沖縄県知事 翁長 雄志

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❶❷「辺野古新基地建設断念を求める8・11県民大会」で団結ガンバローの声を上げ、「辺野古新基地NO!」のメッセージボードを一斉に掲げる参加者たち❸県民大会で翁長知事が被るはずだった帽子(前列左)を見つめる謝花喜一郎副知事❹8月11日、安倍首相は自民党山口県連が主催する「安倍晋三内閣総理大臣を囲む会」で総理三選を目指して三唱。沖縄の願いを無視する安倍政権と本土世論との温度差は余りにひどい。おっ、あの森友問題の主人公の昭恵首相夫人の顔も。すこぶる元気そうで、全く罪悪感の片鱗も窺えない。

 先の「沖縄慰霊の日」に読み上げられた6月23日の慰霊の日の沖縄全戦没者追悼式で、披露され中学3年の相良倫子さんの『平和の詩「生きる」』を紹介する沖縄新報HPにリンクしておきます。「平和の詩」を朗読する相良倫子さんは「今から平和を考えて、平和について自分がどのように貢献できるかを考えていくことが、未来を平和にするきっかけになるのではないかなと、私は考えています。なので、そのメッセージをこの詩には込められるようにしました」と話してインタビューに答えています。感動の一言です!

◎総裁選に見る安倍首相の醜い行状

 総裁3選を圧倒的勝利にするために、国会議員、地方議員の票を獲得するためになりふり構わない接待攻勢に余念がない。西日本豪雨中の「赤坂自民亭」の件もその一環で、その後も秘密裏に票獲得の宴会を催しているようです。自身に逆らう者は冷遇し、味方は優遇するという飴と鞭の使い分け。執念深く、嫉妬深い安倍首相ならではです。

 閉会中審査にも応じず、豪雨の被災者支援の補正予算も全く手をつける素振りすらありません。総裁選で安倍首相がツイッターで対抗馬の石破氏を揶揄。そのトンチンカンがSNSで評判になっていました。要は独りよがりの全能感が言わしめたもので、安倍首相の危険性を改めて示すものです。因みに内容は総裁選は任期が終了するから実施されるもので、安倍首相がそれを理解せず石破氏を攻撃するものです。バカだなーとつくづく思われます。

 

◎脳天気な改憲論者、憲法改正の発言資格なし!

 首相はかつて今の憲法は占領軍に押しつけられた「みっともない憲法」だと発言しています。日本最大の右派組織「日本会議」の支援を受けて来年にも憲法改正を企む安倍首相ですが、もともと歴史を勝手に変える修正主義者ですが、今度のツイートもヒドイ。知識もデタラメのまま、軽口でツイッターをされたのでは堪りません。政治家としての見識はかなり低い。日本の首相は大丈夫なのでしょうか。原爆投下の後にこちらもポツダム宣言を押しつけられという主張は余りにひどいフェイク。

 敗戦は明らからだったにもかかわらず、当時の軍部が宣言受諾に抵抗したため、広島、長崎の惨劇が起こったことは自明。海外でも失われなくてすんだ命が奪われた。安倍首相は意図的にこのようなフェイクを繰り返す。しかも政権が目指すのは敗戦で否定された国家主義体制だから始末が悪い。全くこんな首相を頂く日本って不幸以外のなにものでも無い。

 

暴力団に選挙妨害依頼の行方は?

 首相が99年の下関市長選挙で相手方の候補者の中傷ビラをばらまくことを、暴力団に依頼。実は相手の市長候補者は国政に出れば、安倍氏の有力な対抗馬となり得る人物だったようで、安倍陣営がそれを潰しにかかったのが本当の狙いのようですが。その選挙妨害の報酬額のいざこざで安倍首相の自宅が放火され、事件になったものですが、国会で山本太郎議員が質問をしています。森友、加計問題に続くスキャンダルで週刊誌が動いています。本当に埃がいっぱい出る安倍首相ですが、山本議員の質問とリテラの事件の経緯をリンクしておきます。今後に注目する必要があります。なんと言っても反社会勢力の暴力団とつながりあるのですから。

 私たち有権者は座してこの安倍政治を黙認し続けていいのか。国民の命や生活に関わる政策より、身びいきの「ネポティズム」政治を優先し、沖縄に見られる象徴的なアメリカ従属とファシズムへの傾倒。選挙で代表者を選ぶ民主主義では、有権者が投票して政治を変えるしかありません。あらゆる選挙を通じて安倍政権に「NO!」を突きつけるには有権者の行動しかありません。